愛宕山 吉祥院

吉祥院について

吉祥院は、仁平三年(1153年)に鎮西八郎為朝公が国家鎮譲の道場として建立したといわれています。愛宕山に祀り、奥之院と称し、付属の堂宇を建立しましたが、慶長年間に一山焼失の悲運にあいました。時の太守細川忠興が寺録五十石を賜り営繕の費に充てられましたが、太守の国替えと共に廃録され、郡中春夏二季の祈祷が常務とされました。元禄二年には三階菱定家紋付灯籠一対、大柄杓一本を賜りましたが、明治維新の廃藩置県と共に寺録も廃止されました。その後、神戸市に別院を建立しましたが、阪神大震災により本堂、庫裡共に倒壊。六年間に渡って現在の地に堂宇、境内を建立し、観音堂には大震災の犠牲者を祀る位牌が納められ、一切の精霊の追福菩提を祈りつつ、現在にいたります。

ごあいさつ

お葬式でお坊さんが何やら一生懸命に拝んでいますが、お坊さんは一体どんな事を考えているのでしょうか?
参列している方々やご親族の方でも解りませんよね…

■お坊さんはなにをしている?

お葬式で主になるお坊さんの事を「導師(どうし)」と呼びます。 導師(どうし)は故人さまに対して「出家(しゅっけ)」の作法を行っているのです。出家と言うのは、髪を落として仏門に入ると言う事なので、言ってみればお坊さんになる入門式みたいなものなのです。ですから、導師(どうし)は故人さまは棺(ひつぎ)の中に横たわっているのではなく、導師(どうし)の前にある机を挟んで導師と向き合って正座をし、胸元で合掌しておられるお姿を観(かん)じてお作法をいたします。そのお作法は先ず「剃髪(ていほつ)の儀(ぎ)」と言って故人さまの髪の毛を剃る仕草(しぐさ)をいたします。次には今後決して破ってはならないたくさんの「約束事(やくそくごと)」を交わします。

■戒名とは?

その後に「お戒名(かいみょう)」を授けます。 お戒名(かいみょう)とは、故人さまのご生前の御遺徳(ごいとく)を表(あらわ)し、また今後ご自身が使って行く名前そのもなのです。ですから、ご葬儀の度に住職が故人さまに相応しいお戒名(かいみょう)を一生懸命考えます。生まれたばかりの赤ちゃんは何の垢(あか)も付いていない、真っ白でしょう。でも故人さまには「生き様」があります。その生き様、人となりに合ったお戒名(かいみょう)を考え、後にご家族やご親族の皆さまがお位牌(いはい)を見た時に「ああ、故人らしいね、思い出すね」と言って頂ければ最高のお戒名(かいみょう)となるわけです。そして、お戒名(かいみょう)を授けた後、導師(どうし)は故人さまに対してこんな事を言います。「○○さん、これで出家(しゅっけ)の儀式は終ります、この後ね、あなたは火葬場へ連れて行かれてしまいますので、あなたの新しい名前が書いた「位牌(いはい)」がここにあります、これはあなただけの物なのでどうぞ今の内に安心して中へお入り下さい」と言ってお招き致します。これを開眼法(かいげんほう)とも、性根(しょうね)入(い)れともいいます。そのあと、成仏(じょうぶつ)のためのお経が始まり、ご親族さまや会葬者(かいそうしゃ)の皆さまの焼香(しょうこう)が始まります。

■故人さまの魂は…

ご葬儀が終わり、火葬場で故人さまの棺(ひつぎ)をお釜へお入れする時は本当に悲しく辛いものです。愛する家族をたった一人で暗いお釜に入れるのですから…でも本当は、火葬場へ着いた時には故人さまの魂(おこころ)はもう棺(ひつぎ)にはおられず、喪主(もしゅ)が持っておられる「位牌(いはい)」にこそおわせられるのです! きちんと拝んで頂いた人々は誰一人として火葬場のお釜に入る人はいないのです! でもご家族を亡くされたばかりの皆さまにこのような「坊さんの理屈」を申してみても納得出来ませんよね、ただ私は少なくともお坊さんはそれを信じて儀式(ぎしき)執行(しっこう)を行っているのです! と言う事をお伝えしたいのです。

■おわりに

ただし、今日お話をしたご葬儀の内容には宗派によって違いがあります。
またご葬儀の進行過程にも地域によって違いがありますのでご了承くださいませ。
今日は葬儀の中でお坊さんが何をしているのか! と言ったお話しを出来るだけ簡潔にさせて頂きました。
有り難うございました。

合掌

寺院の特色
出張葬儀 寺院葬 永代供養 墓地
祈祷 樹木葬 ペット供養 水子供養
専用会館 駐車場 バリアフリー その他
寺院概要
住所 〒651-2212 兵庫県神戸市西区押部谷町押部2212
アクセス 神戸鉄道粟生線「栄」駅より徒歩10分
神戸淡路鳴門自動車道「神戸西I.C」より車で約10分
電話番号 078-994-3272
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